【感想】タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ
この夏、「夏休み特別企画」と題して、東映特撮YouTube Officialで、『未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ』が無料公開されている。
そんな20年前の「戦隊VSシリーズ」の感想記事。
前の記事でも紹介した通り、この2作は僕の特撮のスタートライン。
https://hinmin-note.hatenablog.com/entry/2019/08/18/230839
僕の人生初のニチアサ視聴は、1999年『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に遡ります。
(中略)レンタルビデオ(もちろんVHS)で前半のエピソードを観返したりして、20年(!)経った今も愛着のある一作です。
続く2000年『未来戦隊タイムレンジャー』で本格的にリアルタイム視聴に。
最もおもちゃを買ってもらった、幼少期のヒーローピークでした。
20年の時を経て再び彼らの勇姿を観られるのも何かの縁。
思わず色々語りたくなりました。
導入
『ゴーゴーファイブ』1話の隕石災害を思わせる、深夜の大火災。
それはロンダーズの作戦で、明け方に駆けつけるタイムレンジャー。
クロスオーバーとして、なかなか良い導入ではあるまいか。
災魔とロンダーズ
一年前の戦いで滅びた災魔一族。その生き残り、呪士ピエール(正確には一族に仕える使用人)は、ロンダーズの戦力として、得意の「闇の魔力」を売り込もうとする。
災魔を「地上を恐怖と混乱に陥れた闇の一族」と解説するギエン、「面白い」と快く受け入れるドルネロ、「胡散臭いハエ男」呼ばわりするリラ。
確かに30世紀の文明から来た彼らにすれば、「1000年前に地球を襲った、闇の魔力を操る一族」など『胡散臭い』に違いない。
20世紀人が平安時代に行ったら、「我らは邪気、怨念を力とする鬼の軍団!」みたいな奴らがいたようなもんで…
…あれ、それオルグでは?
一方で、大魔女とかが宇宙から来たことを考えると、災魔一族は宇宙から飛来した、言わば「魔族を名乗る宇宙人」。
実はロンダーズと災魔、ルーツはわりと近いのでは。
クロスオーバー
VSシリーズならではの、メンバー同士の交流も楽しい。
- 現代人だけに、真っ先にゴーゴーファイブに反応する竜也。
- マトイの暴言を受け、いきり立つドモン、意外に反応するユウリとアヤセ。
- マトイの「気合いだ!」に感化される竜也。
- 格闘家つながりで認め合うドモンとダイモン。
- 二枚目同士、ちょっと張り合うアヤセとナガレ。
- 阿吽の呼吸で直人を説得し、両戦隊の救出作戦をやってのけるタック&巽博士。
ゴーゴーファイブ勢もいるからか、竜也のあしらいが気持ち優しめな直人も見逃せない(直前の時系列に「明日が来ない」回があるので、態度の軟化も不自然ではない)。
直人が「あなたは巽博士…!」とか反応する台詞もあった気がしたけど…気のせいだったかな。
巨大戦
本編最終回で、基地とロボを失ったゴーゴーファイブ。そこで機転を効かせた巽博士。
なんと時を超えて「1999年のマックスライナー」の召喚に成功する。
改めて観る今だから感じる。
「そうか、失われたロボも、時空を越えれば連れてこれる!」というカタルシス。
(タイムロボαの胸は「超時空転送機」なので、時間移動できてもおかしくはない)
そして『大質量マシンの時間移動』という荒業にタックが「3分以内に送り返さないと、質量崩壊を起こす」と警告する。
マトイたちは「それだけあれば十分」と出場。
ビクトリーロボ、タイムロボα、そしてブイレックスが連携した必殺技「プレッシャープロミネンス」で、見事ボリバルを圧縮冷凍、ピエールを成仏(?)させる。
役目を終えたマックスライナーは、災魔と戦うため、1999年に帰って行くのだった。
…と、タックの警告からここまで、ジャスト3分である。何気なく計って感動してしまった。
ここまで律儀に「時間制限」に忠実なのも、古今珍しいのではなかろうか。
(同年代の『クウガ』の変身時間とかも計ってみようか。)
〆に!
未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ[公式] (夏休み特別企画) - YouTube
この企画は救急の日、2019年9/9(月)までの公開。
ギリギリの投稿だけど、良ければ彼らの勇姿を観て欲しいでございます。
Case File. 3
2019. Aug. 30